マミヤ・オーピーが独自に開発した自立走行制御システム「I-GINS（アイジンズ）」の営業をしています。「I-GINS」は、測量データをもとに入力したプログラムに沿って、芝刈り機を自動作動させるシステムで、現在は各地のゴルフ場でご利用いただいています。
長年の開発期間を経て、ちょうど私が入社する2020年頃から販売・納品が始まり、まだ小さな部署ながら、「I-GINS」を大きく成長させるべく、皆で新たな可能性を探っている最中です。 私の父はグリーンキーパーの仕事をしており、景気がいい頃は、各ゴルフ場に多くのグリーンキーパーさんが所属していたと聞きました。しかし、最近は費用の問題や、若い世代のなり手がいないことで、多くのゴルフ場が苦労されています。そんな問題を解決するのが「I-GINS」で、熟練のグリーンキーパーに負けない高精度な芝刈りの技術を特長とし、芝の状態にとくにこだわりが強い上級のゴルフ場に多く愛用いただいています。

「I-GINS」は、コースのデータのプログラミングがされた状態で、芝刈り機に搭載し納品します。そのため、私たち営業担当は製品のご案内だけでなく、コースの測量とデータの確認、アフターフォローまで幅広く担っています。私は人と関わることが好きで営業職を選んだので、お客様と長く、密にお付き合いできる今の仕事にはやりがいを感じています。各地へ出張できるのも楽しく、コースでの測量作業も、都会の喧騒とは無縁の豊かな自然に囲まれてできるので、とても気持ちがいいです。
また、私たち営業と開発や製造、品質保証といった生産現場との距離が近いのもマミヤ・オーピーの特長。製造過程を近くで見ていろいろな知識を得られ、何かあった時には相談がしやすいので、営業から生産、納品、アフターメンテナンスまで、チーム感をもって取り組めるのも楽しいです。

今後の目標は、二つの方向から「I-GINS」の販路を拡大することです。一つは、「I-GINS」を搭載できる芝刈り機を増やすこと。そのため、多くのメーカー様との交渉を進めています。もう一つは、ゴルフ場以外の用途を広げること。来年、ゴルフ場のフェアウェイより高い刈り高に対応する新機種を量産予定なので、今後はスタジアムや競馬場などにも導入いただけるよう、「I-GINS」のレベルアップを図っていきます。
「I-GINS」を搭載した巨大な無人芝刈り機が、精巧な動きで芝を美しく仕上げいく光景を初めて見た時の驚きと感動は、今でもよく覚えています。今後はそんな体験がさまざまな場所へ広がっていくといいですね。
また、個人的な目標としては、先日第1子が誕生し、近々「パパ育休」制度で2週間の休みをとる予定なので、初の子育てを頑張りたいと思っています。休暇がとりやすいのもマミヤ・オーピーのいいところですね。